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<将棋ウォーズ戦記>四間飛車 vs 嬉野流

後手が34歩としないで、角を下段に引いてくる嬉野流という指し方をとても多く見ます。振り飛車しているとこの嬉野流に苦戦している方も多いハズ。。7筋、8筋をうまく突破されて、相手の3筋には歩が伸びていなくて、争点にならないので、相手玉を攻めにくく感じます。
本局もそんな感じになって下図。76歩の対応が難しく、モタモタしていると△77歩成と79角を絡めた攻めが来るため慌ただしい局面。ここで▲55歩と伸ばして5筋から突破を図りましたが、ここでは▲57銀打という手があったようです。▲57銀、△同銀、▲同桂成、△同金、▲62角打となれば先手よし。なので、後手は▲57銀には別の手をしてくる必要があります。
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進んで後手が△15歩と端歩を伸ばしてきた局面。▲同歩はあまりよくなく、▲44歩から相手陣を見出していくのが好手でした。相手の手に素直に応じてしまうので、攻めて来られたときこそ、こちらも攻めるのか守るのかを考えないといけませんね。
本譜はそこから端を綺麗に突破されて負けとなりました。

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