将棋界この一週間
・王将戦開幕
第70期王将戦が開幕しました。新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない中ですが、
無事にシリーズが始まったことがまずはホッとしました。戦型は角換わりで渡辺王将が積極的に攻めていく形となりました。後手（永瀬王座）の玉が中央に押し出されていき、渡辺王将の攻め対永瀬王座の受けという構図になったので、お互いの持ち味が出しやすい形だったのでしょうか。中盤から終盤で有利を拡大した渡辺王将がそのまま押し切りました。
・A級順位戦
1月12日の佐藤康光九段戦に勝利して、斎藤八段が6勝1敗となりました。
2番手の豊島竜王は翌日の三浦九段戦に勝ち5勝2敗で斎藤八段を追う展開となっています。まだ、1勝差ですからどうなるかわかりませんね。
斎藤八段は稲葉八段、佐藤天彦九段との対局を残していて、
豊島竜王は佐藤康光九段、広瀬八段との対局を残しています。
・B級1順位戦
山崎八段が勝利して9勝1敗となりました。2位、3位の永瀬二冠、郷田九段とは2勝差あるので逃げ切ってほしいです。
・朝日杯将棋オープン戦
渡辺名人と永瀬二冠が順当に勝ち上がって準々決勝で当たりました。渡辺名人の勝ち。土日に王将戦開幕局を戦ったばかりなので、またかという感じなのでしょうか。王将戦の流れを掴むためにもお互い勝ちたいところですよね。戦型は角換わりで、またも渡辺名人が攻めていく展開で細かい攻めをつなげて押し切ったように思いました。
